千葉県の建設業許可についてわかりやすく解説。必要なケース・種類・要件・申請の流れをまとめて解説

千葉県で建設の仕事をしていると、ある日いきなり「建設業許可はありますか?」と聞かれることがあります。
これまで問題なく受けられていた工事でも、取引先や元請から許可を求められたり、受注の条件になったりすることがあります。そこで多くの方が、「うちは許可が必要なの?」「どうやって取るの?」「何を準備すればいいの?」と不安になります。
建設業許可は、ただ申請書を出せば取れるものではありません。工事の内容や金額、事業の体制などによって、そもそも許可が必要かどうかが変わります。さらに、許可が必要な場合も、どの種類の許可を取るべきかを間違えると、手戻りが出たり、予定していた仕事に間に合わなくなったりすることがあります。
この記事では、千葉県で建設業許可を考えている方向けに、許可が必要になるケース、許可の種類、準備のポイントを、できるだけかんたんな言葉で整理します。
建設業許可が必要になる工事・不要な工事の線引き
建設業許可が必要かどうかは、ざっくり言うと「工事の金額」と「工事の種類」で決まります。
許可がなくても請け負える工事は「軽微な建設工事」と呼ばれ、一定の範囲に限られます。逆に言えば、その範囲を超える工事を受けるなら、原則として建設業許可が必要になります。
許可がなくても請け負える「軽微な建設工事」
次の条件の範囲であれば、許可がなくても請け負えることがあります。
- 建築一式工事:請負代金が1,500万円未満、または木造住宅で延べ面積が150㎡未満
- 建築一式工事以外(塗装、内装、電気など):請負代金が500万円未満
ここで大事なのは、「自分の感覚」ではなく、契約や請求の金額で判断するという点です。金額が近い場合は、後から条件を超えてしまうこともあるため、早めに確認しておくと安心です。
金額の判断で迷いやすいポイント
「500万円未満のつもりだったのに、結果的に超えていた」というケースはよくあります。特に次のような場面は注意が必要です。
- 追加工事が発生して、最終的な金額が上がった
- 工事を分けて見積もりしたが、実質的に同じ工事としてまとめて判断される可能性がある
- 材料代や運搬費などを含めた結果、請負代金が想定より増えた
- 見積書が税抜で作られていて、請求時に金額の印象が変わった
とくに、「最初の見積もり」だけで安心しないことが大切です。契約内容や、最終的に請求する金額を見ながら、基準を超えないかを確認しましょう。
許可が必要か迷ったときの考え方
判断に迷うときは、次の考え方で整理するとスッキリします。
- 金額が基準に近い場合は、「超える可能性があるか」を先に考える
- 追加工事が起きやすい現場は、最終金額が上がる前提で見ておく
- 契約書・見積書・請求書など、金額が分かる書類をそろえる
「許可が必要かどうか」は、受けたい工事に直結する大事な判断です。最初にここを正しく整理できると、後の手続きも進めやすくなります。
千葉県の建設業許可は「種類」を間違えるとやり直しになる
建設業許可は、ひとことで言うと「どんな工事をする会社か」に合わせて取る許可です。
ここを間違えると、「許可は取ったのに、やりたい工事の許可になっていなかった」ということが起きます。手間も時間も増えてしまうので、最初に許可の種類をきちんと整理することが大切です。
まずは「どの工事の許可か」を決める 29業種
建設業許可は、工事の種類ごとに分かれています。大きく分けると、次のような考え方です。
- 「一式工事」:いろいろな工事をまとめて行うような工事(例:建築一式、土木一式)
- 「専門工事」:決まった工事を専門に行う工事(例:内装、電気、管、塗装、とび・土工 など)
よくある誤解として、「一式の許可を取れば、何でもできる」と思ってしまうことがあります。
実際には、許可は工事の種類ごとに考える必要があるため、「自社が実際に受ける工事は何か」を先に整理しておくと安心です。
「一般」と「特定」を決める 下請に出す金額がポイント
次に考えるのが、一般建設業か特定建設業かです。
ここは少しだけ言葉が難しく見えますが、見方はシンプルです。ポイントは「下請に出す金額」です。
- 一般建設業:多くの会社がまず検討する形
- 特定建設業:元請として工事を受け、下請に出す金額が大きくなる場合に必要になることがある形
特定が必要になるかどうかの目安は、次のように整理できます。
- 発注者(お客さま)から直接請け負った1件の工事で、下請に出す合計が5,000万円以上になる場合
- ただし、建築工事業の場合は、この金額が8,000万円以上になる場合
大事なのは、「工事全体の金額」ではなく「下請に出す金額」で考える点です。ここを取り違えると、判断がズレやすくなります。
「知事許可」と「大臣許可」を決める 営業所がどこにあるか
最後に、知事許可か大臣許可かを決めます。これは「会社の規模」ではなく、営業所がどこにあるかで決まります。
- 知事許可:営業所が1つの都道府県内だけにある場合(千葉県内だけ、など)
- 大臣許可:営業所が複数の都道府県にある場合(千葉県と東京都に営業所がある、など)
「現場が県外にある」だけでは、必ずしも大臣許可になるわけではありません。判断の中心は営業所です。
種類選びで迷わないために
ここまでを、すぐ確認できるようにまとめると次の順番になります。
- どの工事を受けるか(一式か、専門工事か)
- 元請として下請に出す金額が大きくなるか(一般か、特定か)
- 営業所が1都道府県か、複数か(知事か、大臣か)
この3つを先に整理しておくと、「取った許可が使えない」「取り直しが必要」といった失敗を減らしやすくなります。
許可の要件チェック
建設業許可は、「やる気があるから取れる」というものではありません。千葉県で申請する場合も、基本は決められた条件(要件)を満たしていること、そしてそれを書類で示せることが大切です。
ここでは、特につまずきやすいポイントを、できるだけわかりやすく整理します。
要件は「当てはまるか」より「書類で示せるか」が大事
経験があっても、申請では「経験があると言えばOK」にはなりません。大事なのは、第三者が見ても分かる形で証明できるかです。
たとえば、次のような書類が必要になることがあります。
- 会社の情報が分かる書類(登記簿など)
- 工事の実績が分かる書類(契約書、注文書、請求書など)
- 働いていることが分かる書類(雇用の状況が分かるもの)
- 決算書など、お金の状況が分かる書類
「何を」「どれだけ」出せばよいかは、状況によって変わります。だからこそ、最初に証明できる材料がそろっているかを確認するのが近道です。
経営の経験(経営を見ていた人がいるか)で止まりやすい
許可では、会社としてきちんと経営を回せる体制があるかも見られます。ここでつまずきやすいのは、「経験はあるのに、立場や期間を示しにくい」ケースです。
たとえば、昔から現場や会社を回していても、役職や期間がはっきり分からないと説明が難しくなることがあります。こうした場合は、いつからいつまで、どんな立場で経営に関わったのかを整理しておくと、書類づくりが進めやすくなります。
技術の条件(技術者の配置)でつまずきやすい
建設業許可では、営業所ごとに、工事の種類に合った技術面を見られる人が必要になります。
ここで大事なのは、次の2点です。
- 工事の種類(業種)に合っていること
- 経験や資格を示せること
実務経験で示す場合は、「長く働いていた」だけではなく、その工事に関わっていたことが分かる資料が必要になることがあります。学歴や資格で示す場合も、工事の種類と合っているかの確認が欠かせません。
社会保険の加入は「後回し」にすると止まりやすい
近年は、社会保険の考え方も重要になっています。未加入のまま進めようとすると、途中で準備が止まりやすくなります。
まずは、自社が加入が必要な形になっているかを整理し、必要な場合は加入の手続きが済んでいる状態を作っておくことが大切です。
お金の条件(財産的な裏付け)は「数字」で見られる
許可では、会社として最低限の体力があるかも見られます。ここは気合ではなく、数字と書類で判断されます。
たとえば一般的には、一定額以上の自己資金があることなどが要件になります(申請区分によって見られ方が変わります)。
注意したいのは、次のようなケースです。
- 決算書上の数字が条件を満たしていないように見える
- 手元資金はあるが、書類で説明しづらい
- 赤字が続いていて、数字の見え方が不安
このあたりは、どの数字をどう見られるかを先に把握しておくと、余計な手戻りを減らせます。
欠格要件・誠実性(「知らないうちに該当」しないための注意)
どれだけ準備しても、一定の条件に当てはまると許可が取れない場合があります。これが欠格要件です。
たとえば、過去の処分歴などが関係する場合があります。ここは人によって状況が違うので、申請準備を始める前に当てはまるものがないかを落ち着いて確認しておくことが大切です。
要件チェックで失敗しないための「整理のしかた」
要件チェックは、次の順番で整理するとスムーズです。
- やりたい工事(業種)をはっきりさせる
- 経営に関わる人と技術を見られる人を決める
- 証明に使える書類を集め、足りないものを洗い出す
- 社会保険とお金の条件を数字で確認する
建設業許可は、要件そのものよりも、「証明の準備」で時間がかかることが多いです。最初にここを丁寧に整理しておくと、申請までの進み方がぐっと安定します。
千葉県での申請手続き:流れと窓口
建設業許可の申請は、流れ自体はシンプルです。ただし、途中で書類が足りなかったり、内容にズレがあると、修正や差し替えが必要になり、思ったより時間がかかることがあります。
ここでは、千葉県で申請する場合の一般的な流れと、迷いやすいポイントをまとめます。
申請までの基本の流れ
大まかな流れは次のとおりです。
- 許可が必要かどうかを確認する(工事の金額や内容)
- 許可の種類を決める(業種/一般・特定/知事・大臣)
- 要件を満たしているかを整理する(経営・技術・保険・お金の条件など)
- 証明に使う書類をそろえる(実績や身分、会社の情報が分かるもの)
- 申請書を作成し、提出する
ポイントは、申請書そのものより、証明書類をそろえる作業に時間がかかりやすいことです。早めに「どの書類が必要になりそうか」を洗い出しておくと、進めやすくなります。
提出先は「管轄の窓口」になる
千葉県での申請は、会社(本店)の所在地などにより、提出する窓口が分かれます。まずは自社がどの窓口の担当になるかを確認しましょう。
窓口を間違えると、受け付けてもらえないことがあるため、最初の確認が大切です。
「紙で提出」と「電子で申請」の考え方
申請方法は、状況により紙で提出する方法と、電子で申請する方法があります。
ただし、電子で申請できる場合でも、確認書類の準備が軽くなるとは限りません。どちらにしても、提出する内容が正しいことと、証明書類がそろっていることが重要です。
申請書類づくりでつまずきやすいところ
申請でつまずきやすいのは、次のようなポイントです。
- 許可の種類(業種など)が、実際の工事内容と合っていない
- 経営や技術の経験はあるが、書類でうまく示せない
- 会社名・住所・代表者名など、書類同士の表記がズレている
- 必要な添付書類が一部足りない、または期限切れになっている
特に「表記のズレ」は見落としがちです。たとえば、同じ住所でも表記が少し違うだけで確認が必要になることがあります。申請前に、書類の内容がそろっているかを一度まとめて見直すと安心です。
申請前に用意しておくと安心なもの
申請の準備をスムーズに進めるために、次のような資料を手元にそろえておくと役立ちます。
- 会社の基本情報が分かるもの(登記内容、役員の情報など)
- 工事の実績が分かるもの(契約書、請求書、注文書など)
- お金の状況が分かるもの(決算書、残高が分かる資料など)
- 加入状況が分かるもの(社会保険など)
「どれを出せば足りるか」は会社ごとに変わりますが、少なくとも、いつ・どんな工事を・いくらで行ったかが分かる資料は、早めに集めておくと安心です。
建設業許可の申請は、準備が整っていれば落ち着いて進められます。反対に、準備があいまいなまま進めると、途中で止まりやすくなります。最初に必要な情報と書類を整理することが、いちばんの近道です。
よくある失敗パターン
建設業許可は、まじめに準備していても「ここで止まる」というポイントがあります。
よくあるのは、許可の種類の選び間違いと、書類のそろえ方のつまずきです。先に失敗パターンを知っておくと、手戻りを減らしやすくなります。
許可の種類を選び間違える
次のような勘違いがあると、申請後に「この許可では足りません」となりやすいです。
- 一式の許可を取れば、全部の工事ができると思ってしまう
- 実際に受ける工事と、選んだ業種が合っていない
- 一般と特定の考え方を、工事全体の金額で判断してしまう
- 知事と大臣を、現場の場所で判断してしまう(営業所の場所が基準)
この失敗は、許可を取り直すことにつながりやすいので注意が必要です。
経験はあるのに、書類で示せない
現場経験や経営の経験が十分でも、申請では「書類で示せるか」が重要です。
よくあるつまずきは、次のようなものです。
- 実務経験はあるが、工事内容が分かる資料(契約書・注文書・請求書など)が足りない
- 会社を回していたが、立場や期間がはっきり示せない
- 昔の資料が残っておらず、説明に必要な情報が欠けている
特に資料がバラバラのままだと確認に時間がかかります。「いつ」「どんな工事を」「どの立場で」が分かるように、整理しておくとスムーズです。
書類同士の表記がズレて差し戻しになる
申請では、書類の中身だけでなく、表記の一致も大切です。たとえば次のようなズレは起きがちです。
- 会社名の表記(株式会社の位置、全角・半角など)が書類ごとに違う
- 住所の表記(丁目・番地の書き方など)が書類ごとに違う
- 代表者名の表記(旧字体、スペースの有無など)が書類ごとに違う
こうしたズレがあると、確認や修正が必要になり、進みが遅くなります。申請前に表記をそろえることが大事です。
社会保険やお金の条件を後回しにして止まる
「書類は集まってきたのに、ここで止まる」というのが、社会保険やお金の条件です。
- 必要なのに、社会保険の手続きが終わっていない
- 決算書の数字を見たら、条件を満たしていないように見える
- 手元資金はあるが、書類で説明する形が整っていない
この部分は、後から巻き返そうとすると時間がかかりやすいので、早めに確認しておくと安心です。
事前に注意すべきポイント
申請準備を始める前に、次のチェックをしておくと、失敗を減らしやすくなります。
- 受けたい工事を言葉で説明できる(何の工事を主にやるか)
- 業種はそれに合っている(ざっくりではなく具体的に)
- 一般・特定は、下請に出す金額の考え方で整理できている
- 知事・大臣は、営業所の場所で整理できている
- 経営の経験を、期間と立場でまとめられる
- 技術の条件を満たす人がいて、経験や資格を示せる資料がある
- 工事実績の資料(契約書・注文書・請求書など)がそろいそうか
- 会社名・住所・氏名の表記をそろえられる
- 社会保険の加入状況を説明できる
- 決算書や残高など、お金の状況を示す資料が用意できる
このチェックリストで弱いところが見つかった場合は、そこを先に整えるだけで、申請の進み方が安定しやすくなります。
許可取得後に必要なこと:更新・変更届・毎年の手続き
建設業許可は、取ったら終わりではありません。許可を持ち続けるために、いくつかの手続きが必要です。
特に大事なのは、更新の期限と、会社の状況が変わったときの変更届です。ここを見落とすと、「気づいたら許可が切れていた」「手続きが間に合わなかった」といったトラブルにつながりやすくなります。
更新は5年ごと:期限を過ぎると許可が切れることがある
建設業許可には有効期間があり、一般的には5年ごとに更新が必要です。
更新は「いつでもいい」わけではなく、期限に間に合うように動く必要があります。準備に時間がかかることもあるため、更新が近づいたら早めに確認しておくことが大切です。
とくに注意したいのは、期限を過ぎると許可が切れてしまう可能性がある点です。許可が切れると、許可番号の表示ができなくなったり、取引先とのやり取りに影響が出たりすることがあります。
会社の情報が変わったら「変更届」が必要
許可を取ったあとに、会社の情報が変わった場合は、内容に応じて変更届が必要になります。
たとえば、次のような変更があったときは、手続きを検討することになります。
- 商号(会社名)が変わった
- 本店住所や営業所の場所が変わった
- 代表者が変わった
- 役員が変わった
- 許可に関わる技術者が変わった(退職・異動など)
変更の内容によって、提出期限や必要書類が変わることがあります。だからこそ、「変更が出たら後でまとめて」ではなく、変更が起きた時点でメモして整理するのがおすすめです。
毎年の手続きとして意識したいこと
許可を安定して維持するには、「毎年やること」を自分の中で決めておくとラクになります。
たとえば、次のような管理をしておくと、更新や変更届の準備がしやすくなります。
- 決算のタイミングで、会社の基本情報に変更がないか確認する
- 役員変更や住所変更があったら、その場で記録する
- 技術者の体制(退職・採用など)に変化がないか確認する
- 許可に関係する書類を、1か所にまとめて保管する
こうした積み重ねがあると、更新のときに「あれがない」「どこにあるか分からない」と慌てにくくなります。
うっかりを防ぐための管理ポイント
最後に、許可を維持するうえでの重要ポイントをまとめます。
- 更新は5年ごと。期限を過ぎないように、早めに動く
- 会社の変更があれば、変更届が必要になることがある
- 決算や人の入れ替わりのタイミングで、許可に影響が出ないかを確認する
建設業許可は、持っているだけで信用につながることもあります。だからこそ、「取りっぱなし」にしないことが大切です。
千葉県で専門家に依頼する場合の考え方
建設業許可は、自分で申請することもできます。ただ、実際には「書類づくりが大変で止まってしまった」「途中で不安になって手が止まった」という声も多い手続きです。
専門家に依頼するかどうかは、費用だけでなく、時間と手戻りのリスクも含めて考えると判断しやすくなります。
自分で進めやすいケース
次のような場合は、自分で進めても比較的スムーズなことが多いです。
- 許可の種類(業種・一般/特定・知事/大臣)がはっきり決まっている
- 経営や技術の条件を満たす人がいて、証明できる書類もそろっている
- 会社の状況がシンプルで、役員や営業所などに変更予定が少ない
- 申請に使う書類を集める時間を、仕事の合間に確保できる
この場合でも、書類の表記ミスや不足があると差し戻しにつながるため、提出前の見直しは丁寧に行う必要があります。
専門家を検討した方がいいケース
逆に、次のようなケースでは、専門家を使った方が結果的にラクになることがあります。
- 許可の種類がいくつか当てはまりそうで、選び方に迷っている
- 経験はあるが、契約書や請求書など、証明に使える資料がそろっていない
- 会社の状況が複雑(役員が多い、営業所が複数、体制が変わりやすいなど)
- 受注予定があり、できるだけ早く許可を取りたい
- 申請だけでなく、更新や変更届まで含めて継続的に管理したい
建設業許可でつまずきやすいのは、条件そのものよりも、「書類をそろえる」「内容を整える」の部分です。ここで止まると、結果的に時間がかかりやすくなります。
専門家に頼むメリット
依頼するメリットは、「手続きを代行してもらえる」だけではありません。実務上は次の点が大きいです。
- 必要書類の全体像が早い段階で分かる
- 不足しそうな資料を先に洗い出せる
- 書類同士のズレや、書き方のミスを事前に防ぎやすい
- 更新や変更届など、取得後の手続きも見落としにくい
特に、許可は「取れればOK」ではなく、取ったあとも更新や変更届が必要になります。先を見据えて整理できる点は、依頼する価値になりやすいです。
専門家に相談するときに伝えるとスムーズなこと
専門家に依頼・相談する場合は、最初に次の情報をまとめておくと話が早くなります。
- どんな工事を受けたいか(工事内容・業種のイメージ)
- 営業所の場所(県内のみか、県外にもあるか)
- 元請として、下請に出す工事が多いか(一般/特定の判断に関係)
- 会社の体制(代表者、役員、技術面を見られる人)
- 直近の決算書など、会社の数字が分かる資料
- 工事の実績が分かる資料(契約書、請求書など)
この整理ができていると、必要な手続きや準備が見えやすくなり、結果的に動き出しが早くなります。
依頼する前に決めておくと安心なこと
最後に、依頼を検討するときは、次の点を自分の中で決めておくと判断しやすくなります。
- 今いちばん大事なのは「時間」か「費用」か
- 許可が必要になる受注の予定があり、いつまでに必要か
- 申請だけでなく、更新や変更届まで含めて任せたいか
建設業許可は、準備さえ整えば進められます。反対に、準備があいまいなままだと、止まりやすい手続きでもあります。自分の状況に合わせて、いちばんムダが少ない進め方を選ぶことが大切です。
よくある質問 FAQ
Q:一人親方でも建設業許可は必要ですか?
一人親方でも、状況によっては建設業許可が必要になります。
ポイントは会社の形ではなく、受ける工事の内容と金額です。許可がなくても受けられるのは「軽微な建設工事」の範囲に限られます。
- 建築一式工事:請負代金が1,500万円未満、または木造住宅で延べ面積が150㎡未満
- 建築一式以外:請負代金が500万円未満
「一人親方だから不要」と決めつけるのではなく、実際に受けたい工事が基準を超えるかで判断するのが大切です。
Q:一般建設業と特定建設業は、どちらを選べばいいですか?
判断のポイントは、工事全体の金額ではなく、下請に出す金額です。
元請として発注者(お客さま)から直接請け負った1件の工事で、下請に出す合計が大きくなる場合は、特定建設業が必要になることがあります。
- 下請に出す合計が5,000万円以上になる場合
- ただし、建築工事業は8,000万円以上になる場合
ここを取り違えると、許可の選び直しにつながることがあります。迷う場合は、実際の工事の進め方(自社施工が中心か、下請に出す割合が多いか)を整理すると判断しやすくなります。
Q:知事許可と大臣許可はどうやって決まりますか?
知事許可か大臣許可かは、営業所がどこにあるかで決まります。
- 知事許可:営業所が1つの都道府県内だけにある場合(千葉県内だけなど)
- 大臣許可:営業所が複数の都道府県にある場合(千葉県と東京都に営業所があるなど)
よくある誤解として「現場が県外にあるから大臣許可」という考え方がありますが、判断の中心は営業所です。
Q:申請はどこに出せばいいですか?
千葉県で申請する場合、提出先は会社(本店)の所在地などで決まる窓口になります。
提出先を間違えると手続きが進まないことがあるため、最初に自社がどの窓口の担当になるかを確認してから準備すると安心です。
Q:電子申請は使った方がいいですか?
電子申請を使える場合もありますが、どちらが良いかは状況によります。
大事なのは、提出方法よりも、内容が正しいことと証明書類がそろっていることです。電子でも紙でも、準備が不十分だと差し戻しや修正が必要になり、時間がかかることがあります。
「入力はできたのに、資料が足りない」ということを避けるためにも、まずは必要な資料をそろえる意識が大切です。
Q:許可を取ったあと、何か手続きはありますか?
あります。建設業許可は、取ったあとも手続きが必要です。
- 更新:許可には期限があり、一般的には5年ごとに更新が必要です
- 変更届:会社名、住所、役員、営業所、技術者などに変更があった場合に必要になることがあります
特に更新は、期限を過ぎると許可が切れてしまう可能性があるため、早めの管理が大切です。
まとめ
千葉県で建設業許可を考えるときは、いきなり申請書を書き始めるよりも、順番に整理していく方が手戻りを減らせます。
特に大事なのは、次の4つです。
- 許可が必要かどうか:まずは「軽微な建設工事」の範囲を超えるかを確認する
- 許可の種類:業種(どんな工事か)と、一般・特定、知事・大臣を整理する
- 要件を満たしているか:経営の体制、技術の体制、保険、お金の条件などを確認する
- 申請の準備:必要書類をそろえ、表記のズレや不足がないように整える
この順番で進めると、「許可の種類を間違えて取り直しになる」「経験はあるのに書類が足りず止まる」といった失敗を減らしやすくなります。
また、許可は取ったあとも、更新や変更届などの手続きが必要です。だからこそ、申請の段階から書類をきちんと整理しておくことが、後々の負担を減らすことにもつながります。
建設業許可は、最初の整理ができれば、落ち着いて進められる手続きです。焦らずに「必要か」「どれを取るか」「何で示すか」を一つずつ確認していくことが、いちばん確実な進め方です。
千葉県の建設業許可でお悩みならご相談ください
建設業許可は、工事の内容や会社の体制によって、準備するものが少しずつ変わります。
そのため、同じ「建設業許可」でも、実際にはどこで止まりやすいかが人によって違います。
- そもそも許可が必要かどうかが分からない
- 業種の選び方に迷う(どの工事の許可が必要か)
- 一般・特定の判断が不安(下請に出す金額の考え方)
- 経験はあるが、書類でうまく示せるかが心配
- 会社の状況(役員・営業所・技術者)が変わりやすく、管理まで含めて不安
こうした不安がある場合は、許可の手続きを「ひとりで抱え込まない」ことも大切です。申請の準備では、書類の集め方や、書き方のそろえ方など、細かい部分で時間が取られることが多いからです。
このようなお悩みをお持ちであれば無料相談をご利用ください。
状況をうかがいながら、許可が必要かどうか、どの種類を選ぶべきか、どんな書類が足りないかを分かりやすく整理します。「何から手をつければいいか分からない」という段階でも問題ありません。
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